新譜紹介 


 OLD COUNTRY
 Eiji Nakayama

 曲 目

  1. イン・ザ・モーニング・ミスト

  2. バッド・パウエル

  3. 風のいたずら

  4. アイランドソング

  5. オールド・カントリー

  6. モーニング・レイク

オールド・カントリー

中山英二

WNCJ-2107            \2,800-

ローランド・ハナ、ドン・フリードマン等、海外のアーティストと数多くの共演歴のあるベーシスト中山英二のニューアルバム。

チック・コリアのバッド・パウエルやオリジナル曲などカルテットによるライブアルバム。

  メンバー

     塩川光二(As)

     宮澤克郎(P)

     中山英二(B)

     嘉本信一郎(Dr)

 

 

 

このアルバムは2001年4月に栃木県今市にある「珈茶話」と言う、ちょとおしゃれな、コーヒがとっても美味しい、良い意味でこだわったお店でのライブを収録したものである。ライブを行う数日前に、オーナーの柏木保之氏から電話が入り・・・ライブを録音したいけど、どうか・・? このワンコールで、このライブ録音が世に出る事となった。 
前々作「NANGO」に続いて日本人メンバーでの、私にとって13作目のアルバムとなったのである・・・なかなか骨のある出来上がりになっていると思う。ここの所、嫌が上にも感じるのだが、ジャズ界全体が盛り下がっているような気がする。世の中が不況なのか、ジャズシーンが不況なのか、イージィな、あたりの良い物ばかりを取り上げてきた反動なのか、私には解らないが、確実に下降線を下っている事は日々の活動の中で切々と感じている。本来ジャズと言う音楽は、そんなに口当たりの良いジャンルではないと思う。適度な緊張感、スリル、その音楽家の個性、独創性などが、ほどよくミックスされた時が特上のジャズ音楽と私は信じて30年間続けてきた。よくライブの時に冗談まじりで語るのだが「かんたんにはリラックスさせなぞ・・・」あながち冗談でもないような気がする。だいたい、人間と人間が対した時、片方側が汗だくになって、一生賢明な姿を見てて、リラックス出来るわけがない、心地良さばかりを求めてきた結果が、今いろんな形で表れてきていると・・・そんな意味においても、このアルバムはそれらを感じさせる内容となつているような気がする。心の響き、切なさ、やさしさ、力強さ、やはり一番大切な部分と思う。これらを感じなくなったら世の中、あまりにも無機質だらけになってしまうのでは・・・? 何は共あれ、全ては一人の力では何も起こらないし、何も生まれない、けれど一人の人間が頑張れば、2人になって、3人になって、少しずつ何かが変わってくる事と、そんな思いをこめたライブを収録したアルバムです、何か忘れていたことを思い出させてくれるような私の心の響きです、全てではありませんが、限られた人生の中での1ページと・・出会い、感動、そして感謝・・・

 

Eiji Nakayama

 

<曲目解説>

 

In The Morning Mist(イン・ザ・モーニング・ミスト)朝靄の中で・・Eiji Nakayama

1991年にニューヨークのミュージシャン達と作ったアルバム「ザ・デイズ・オブ・ドリーム」の収録する曲作りのために、長野県白馬村の山のふもとの丸太小屋で3日間滞在した時、早朝の山間に墨絵の世界を見てるような、朝靄の美しさに惹かれてイメージした曲・・・この近年気に入って演奏している曲のひとつ

 

Bud Powell(バドパウエル)・・・Chick Corea

チックコリアがバド・パウエルに捧げた、まさに至上の愛かな

 

風のいたずら・・・Eiji Nakayama

岩手県は花巻に“花巻文化村”と言う市民がボランティアで作りあげている、大変素晴らしい施設がある、花巻は宮沢賢治の故郷でもある、文化村、花巻、宮沢賢治これらをひとつのイメージにし、風をテーマに作ってみました。

 

Island Song(アイランド・ソング)・・・Eiji Nakayama

かなり昔に作った曲・・・? ちよっとレゲェタッチで・・ちよっと、ほのぼの・・何かいいですね・・フワーッと・・

 

Old Country(オールドカントリー)・・・Nat Adderley

旅の途中で、何気なく聴いたこの曲・・なぜか心に染み入るようで、そんな気分で弾いてみたいなァ〜と

 

Morning Lake(モーニング・レイク)・・・Eiji Nakayama

おだやかな水辺に映る、朝のきざし、眠っていた森の樹木の葉のさえずり、何かを語っているような・・・

 

メンバーについて・・・

 

1991年頃から、中山英二ニューヨークカルテット、ローランド・ハナなどとの活動を中心にしていたが、ある日、ジャズスポットのオーナーから・・・中山さんは日本人とは活動しないのか・・・と、ちょっと皮肉まじりで言われたことがある。たしかに、アルバムもデビューの「北の大地」以来、日本人ミュージシャンと作ったものがない・・・日本で活動してて、これは不自然だな〜と、私なりに思ったものである。そこで、レギュラーとしてのメンバー探しの中で、ピアノの宮沢克郎と出会い、デュオで活動するようになる。気がついたら7年以上も一緒に演っている・・・長野県松本出身。幼少の頃から、ヴァイオリン、ピアノを始めたが、中学時代はブラスバンドでトランペットも吹いていた事があるとのこと、高校、大学とこのあたりからジャズにのめり込んでいくようである。サツクスの塩川光二が参加するようになって、5年以上・・・秋田出身。宮沢克郎と同じように、ヴァイオリンを、中学時代よりアルトサックスを手にするようになる。大学ではジャズ一辺倒の生活だったようである・・・もう、勉強もしないで、ジャズばっかり・・・ドラムの嘉本信一郎・・・東京出身。ジャズの勉強にニューヨークではなく、スウェーデン、デンマークと行き、ヨーロッパのジャズに影響されたようである。参加して1年半。このカルテットもようやく、こまかいニュアンスが出るようになって来たと思う、ジャズと言えども、グループサウンドがいかに大切かと言うのは、50年代のジャズシーンを振り返って見ると、一目瞭然である。グループサウンド、即興性のハプニング、個々の個性および感性、これらが備わった時が最高の音楽になると私は思う。このアルバムで奏でられている各自の魂の叫びを聴いていると、これらを予感する・・・

 

 



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